初めて学ぶ人のための映像翻訳超入門

タイトルにある通り、「超」入門書。

 

1998年に発行されてるから、

映像コンテンツは、劇場公開とホームビデオ。

ツールは、ストップウォッチと原稿用紙を前提にしてて

SSTが当たり前の現代では知らなくても済む話も多いけど

でも、映像翻訳の勉強をある程度してきた身としては、

基本の「き」を簡単に再確認するいい機会になった。

 

厚さ1cmもないこの本は、かなーり、さらーっと読めた。

キャッチボール

最近、息子がキャッチボールにハマって

平日は毎日母さんと公園行ってくれる。

 

小学校5年生で

「お母さん、キャッチボールしよー」って

公園に誘ってくれる息子。何ともかわいい!

母さんは本当に大切な時間だな~と思いながら過ごしているよ。

 

使うボールはさまざま。

たまたま拾ったミニサイズのサッカーボールだったり、

テニススクールの勧誘で配ってたテニスボールだったり、

WBCが終わった頃、ちょっとしたきっかけで買った

軟式の野球ボールだったり。

 

さらには先週末、おじいちゃんが

せっかくだからとグローブを買ってくれて、

益々楽しくなってきた。

 

学校から帰ったら、まず、ゲーム。

1時間くらいしたらキャッチボールして、

そこから塾へGo。

や~なかなか充実した生活を送っているよ、息子よ。

 

夏が近づいて日もどんどん長くなるし

誘ってくれる限りは一緒にやりたいね。

自転車の練習

娘が自転車の練習を始めました。

 

息子のお下がりの赤い自転車に補助輪をつけ直して

ずーっと置いてあったものの、

なかなか練習するタイミングを作ってあげられずに

小1になってしまった。

 

保育園時代からの延長で

小学校の学童のお迎えは電動自転車で行って

娘を後ろに乗せて帰ることもしばしば。

 

でも時々、娘が、自分よりも小さい子が

軽々自転車に乗ってる姿を横目に

じーっと見てるのに気付いてしまったり。

そろそろ乗りたい意欲もでてきたかな?

と、練習のために補助輪を片方だけにしてみて

週末乗ってみた!

 

そしたらすごく嬉しそうに乗ってて。

 

意外に怖がらず、姿勢よく、ぐんぐんスピードも出せてて。

 

補助輪に頼らず走れる瞬間も結構あって、

この調子なら、もうすぐ乗れるようになるかな?

家族4人でそれぞれの自転車に乗って出かけられる日も近いかも?!

私の密かな夢だったりする。

 

息子は今では自由自在に自転車を乗りこなすが、

実は乗れるようになったのが2年生の時。

それこそ娘と同じく、親に積極性が足りなかったのか

なかなか乗る意欲が見られず、

このままではのび太状態に終わるか?!と思ってたら、

コロナという非常事態が思わぬチャンスとなり。

学校もなかった自粛期間中に

やることなさ過ぎて、近所お散歩したり

公園行ったりする生活の中で、ちょうどいいねって

練習し始めたら、乗れるようになりましたとさ。

 

娘もあと一息!夏頃には夢叶うかな?

 

娘の卒園

昨日、娘が保育園最終日でした。

 

息子が入園してから、9年お世話になった保育園。

母としては、自分にとっても「卒園」という気持ちで

まぁ号泣でしたよ。

 

息子の卒園のときとはちがって、

コロナの影響もあり、園内には親が入れないから

入れ替わり立ち替わり先生たちがお別れの挨拶に

出てきてくれて…もう涙、涙。

 

子どもにとっては、赤ちゃんのときから、

平日は一日の大半を過ごした場所で。

お友達と兄弟のように一緒に育った場所。

 

母も先生たちの大らかさに、心救われることが多々あって

そのことを思うと、もう……ね。

 

ご縁あって、たまたま入れた保育園なのに

ここまで愛着が湧いて、ここまで大好きになれたのは

本当にラッキーだったし、幸せだったと思う。

 

それだけ温かい環境を作り上げてくれた

先生たちには本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

娘も、年中以降は紅一点、クラスでたった一人の女子だったけど

本当にがんばったな。

保育園に行きたくないと月曜日は決まって行けない、

なんていうスランプもあったけど、年長になってからは

それを乗りこえ、保育園が大好きな場所になって。

大きく成長してくれたわ。

 

来週にはいよいよ入学式を迎えて小学生!

本人は「楽しみ!」とわくわくしていて

母としても、大きな心配なく送り出せそうでよかったよ。

 

親子共々、新たなステップ。がんばろう!

神たちの誤算(渡辺由佳里)

渡辺由佳里さんの長編小説をもう1冊。

 

これもなかなかの作品でした。

ノーティアーズよりも時間はかかったけど、

途中から止まらなかった。

 

2002年に出版された作品だけど、

実はとってもタイムリーな作品。

 

アメリカで産婦人科医として病院に務める30代の日本人女性が主人公で

キャリアとか、恋愛の悩みも絡みつつ展開する医療ミステリーで、

なぜタイムリーかと言えば、ストーリー全体のベースになるテーマが、

”プロライフ vs プロチョイス”

人工妊娠中絶を巡るアメリカならではの社会問題だから。

 

【プロチョイス】

それは、女性の妊娠継続の是非を選ぶ権利=Choice(チョイス)を

尊重すべきであるとする考え方。

特に、虐待などによって望まない妊娠を余儀なくされた女性の

そういった選ぶ権利を守ろうとする考え方だ。

 

【プロライフ】

これは、妊娠の背景がどうであれ、宿った命=Life(ライフ)を

守るべきであるとする考え方。

アメリカではキリスト教徒が大多数を占めるという宗教的な背景もある。

 

どちらが正しいか、一概には語れない難しいこの問題は、

去年6月のビッグニュースで日本でも話題になったはずだけど

20年前の小説のテーマになるくらい、アメリカでは根深い問題なのだと痛感した。

 

日本では中絶したいと思ったら、

病院に行って中絶する権利が認められるのが当たり前。

でもそれが、別の国に行けば当たり前ではないかもしれない。

それを私は去年、そのビッグニュースで改めて認識した。

 

アメリカでは1973年に最高裁判所の判決で

憲法が定める個人のプライバシーの権利には、

 女性が妊娠を継続するか否か自ら決める権利を含む」

とされて以来、人工妊娠中絶を禁じる法律は違憲とされてきた。

 

でもそれが、2022年6月24日、最高裁判所の新たな判決によって覆され、

人工妊娠中絶を禁ずる法律が複数の州で成立しつつある。

もし、自分が住む州で禁じられてしまうと、

人工妊娠中絶が認められている別の州に行かないと手術は受けられない。

望まない妊娠をしてしまった女性にとっては、とても恐ろしいことだと思う。

 

日本での法律の立て付けはこうだ。

 

刑法では、胎児を堕胎させると”堕胎罪”という罪に問われる。

でも、その例外規定として”母体保護法”という法律が設けられ

一定条件下での人工妊娠中絶が認められている。

 

この母体保護法は、1996年に名前と中身が改正されて成立していて

ベースとなった法律は、優生思想をもとにした”優生保護法”である点、

現在の条文でも女性本人だけでなく原則配偶者の同意が必要である点、

未成年の場合について親の同意が必要か否かについて規定されていない点など

問題点はある。

 

それでも「プロチョイス」の行動をとれる法整備があるだけ

アメリカよりはマシな状況なのだろう。

 

まだまだこのテーマについて知っておきたいことは

たくさんあって、不勉強だけど、

女性も男性も興味をもって知っておくべき重要なことだと思う。

 

自分の子どもたちにも、いつかちゃんと伝えたいし

知っておいてほしいなと思う。

食品の裏側(安部司)

 

吉川ひなのの「わたしが幸せになるまで」を読んだのをきっかけに

この本を図書館で予約したのは1年以上前。

忘れた頃に手元に届いた。

 

今更だな~と思いながらせっかくだしと読んでみると

やっぱりおもしろかった。

 

へぇ~がたくさん。

こわ~い・・・もたくさん。

 

作者の安部さんも言っているけど

添加物=こわい、だから全部悪!という単純な話ではない。

 

この世の中、添加物は避けて通れないわけで

添加物に過敏になってちゃこの上ないストレスになる。

 

でも添加物の過剰摂取で健康を害するのは嫌なわけで

自分の子どもの味覚だって守りたい。

だからこそ、添加物のからくりを知って賢く選べるようになろう。

そういう話。

 

ひなのちゃんも本で言ってる。

「自分らしい人生を生きるためには、

 ちゃんと知ること、

 ちゃんと考えること、

 ちゃんとチョイスすること」

 

ちゃんと知識を蓄えた上で、

自分の頭で考えて

自分にとって、家族にとって良い選択をすることが

何よりも大事なのだと思う。

ノー ティアーズ(渡辺由佳里)

 

いやーこれは良かった。

渡辺由佳里さんの長編小説。

 

久々に読んだ長編小説だったけど、

初めからぐぐっと引き込まれて

最後まで駆け抜けた。

 

私はウォールストリートのキャリアウーマンではないし

会社の経営とかM&Aとか、難しいことは分からないし

自分が歩んできた人生とは全然違う物語。

 

でも主人公のジューンが30代の女性として

強く生きようとする、どうにも切ない姿に

なぜか共感した。

 

ジューンはアメリカはボストンに住む日系3世。

舞台はずっとアメリカで、他の登場人物もアメリカ人。

セリフにパンチを効かせるところでは

英語をカタカナにしたルビが振ってある。

アメリカ人が書いた小説を和訳したのかしら?

と思うほどに日本人ぽさがないのが、とても意外だったけど

長年アメリカに住んでいる渡辺由佳里だからこそ書けたのだろう。

 

大好きな俳優が出てるラブストーリーの映画を

観た後のような余韻がすごく心地良い。

本当に素晴らしい作品でした。