失っていた自信を取り戻す

失っていた「自信」

それは、翻訳のスキルだとか仕事とは関係なく

あろうことか、長男のポテンシャルを信じる気持ち

という意味での自信。(それって母親失格…)

 

夏休みが終わった頃から

「この子このままで大丈夫か?」

という今から思えばありきたりな焦りが始まり

すっかり自信を失ってしまっていた。

 

その原因は何だったのか。

 

夏休みを経て、毎日ゲーム時間が長いのが当たり前になって

ゲームしかしていないように見えてしまった

からなのか…

 

「小4の夏休み、遊べる最後の夏休み!充実させるぞー!」

と、勝手に自分で自分にプレッシャーをかけた末に

これという達成感を得られず終わってしまった

からなのか… 

 

塾の夏期講習に通ったものの

9月からの通塾につながらなかったから

からなのか...

 

原因なんて複合的。

 

とにかく私の頭に渦巻いていたのは、

 

中学受験するかしないか

判断する土俵に上げるにはどうすればいいのか?

 

ゲーム以外に興味を向かせるにはどうすればいいのか?

 

彼の将来に向けて視野を広げてあげるにはどうすればいいのか?

 

マンネリ化してる勉強ペースをどうしたらいいのか?

 

どうしようもない焦りを感じて過ごした9~10月だった。

 

その不安を打ち明けても、

「俺は大丈夫だと信じてるよ」としか言わない旦那。

(冷静に考えればうまい具合にバランスを

 保ってくれてるんだろうけど、

 言われた当時は、不安解消どころか、逆効果)

 

一方で、断然、中学受験推進派である実の両親は

「ゲームばっかじゃいかんね」

「多少無理にでも塾に通わせるべきでしょ」

「中学受験は自主性を期待しても無理よ」

「小学生のうちは親がレールを敷いてあげるべし」

とプレッシャーをかけてくる始末。

 

そんなことが相まって、

だいぶ精神的にやられてた頃に

救世主となったのが、意外にも義理の母だった。

 

10月中旬、ちょうどいいタイミングで

泊まりに来てくれて。

弱音をはく私にかけてくれた言葉が、

「子どもの話をよく聞くこと。

 親が仲良く、人生を楽しむこと。

 親がそういう姿を見せてこそ

 子どもも、人生に期待できる。

 それさえできてれば、

 きっと自分でやりたいこと見つけていける」

とっても真っ当な言葉で

核心をついてるなってすごく納得できて。

どうしようもない焦りで

涙が溢れてくる気持ちに安心をくれた。

 

まずは、母親の私が信じてあげられないで

どうするのだろう、と気付かされた。

 

長男に「視野を広げてほしい」と願いながら、

自分の視野が狭くなって、価値観も凝り固まって

その漠然としていながらも、カチカチになった

私の頭の中の基準に当てはまらないからって

「ダメかもしれない…」と思ってしまってた。

 

気になることばかりに目がいってたけど、

ゲームの合間には好きな読書してるし

勉強だって、やだ、とか、きらい、とか

反抗的なこと言いながらも、

一日の約束したことは終わらせる日がほとんどだし。

全然自信を失うような状態ではない。

 

そもそも、大事なのは

そういう細かなコンテンツの話ではない

という気づきをもらった。

 

小4になって、日々の会話が通じ合いにくくなって

理解しづらい部分が増えてきたことも

自信を失った原因の一つだったんだろうけど、

それでも彼の内面を見ようとする努力と

忍耐力が大事。

 

反抗的に飛び出す言葉一つ一つに

右往左往させられててはダメなのだよね。

 

「一生懸命になれることを見つけてほしい」

と思ったら焦って、短期的な視点でしか

考えられてなかったけど、

自分だって一生懸命になれることが

見つかったのはまさしく、

今の翻訳の仕事に舵をきった30代の話。

 

長男がこの先の将来のどこかで

一生懸命になれることを見つけられるまで、

材料を提供して、励まして、見守り続ける忍耐力が

大事なんだなきっと。

 

義理の母の言葉のおかげで、

自信を取り戻せてよかった。

感謝感謝です。