「中学受験」と、その先にあるもの

小4の息子は中学受験をするのか?

母親の自分としては、中学受験をさせたいのか?

 

「本人がしたいと思うなら、ぜひともすればいいと思う。

 でもしたくないなら、何が何でもしろと言うつもりはない。」

 

そういうスタンスできたつもり。

 

でも、この地域では、中学受験するなら

「最低でも4年生から塾に行く」

というのが当たり前で、どの塾も4年生から

カリキュラムがスタートする。

だからこそ、あとあと「中学受験したい」と

本人が思ったときに手遅れになのだけはかわいそうだな、

と、最低限の家庭の勉強はさせる形で進めてきた。

 

当の本人はというと、まだまだその気は見せない。

 

そういう彼を見て焦りを感じてしまうと

自分は中学受験をするように誘導したいのか?

中学受験はすべきなのか?と考える。

 

長男が4年生になってからは

だいたいそんなことをぐるぐる考えてきた。

 

その一方で、「中学受験をするかしないか?」という問いに

狭苦しい閉塞感を感じて、嫌気が増すばかりだった。

 

冷静になれば、中学受験は最終ゴールではないし、

子どもの人生のほんの通過点にすぎない。

そもそも中学受験をしない決断をすれば、

通過点にさえならないもの。

 

結局、そう考えると「中学受験」だけみつめていてはダメで。

中学受験はたくさんある中の一つの道なのであって、

他にもたくさんの道があるという情報を知らないことには

中学受験をしたいと思うのかなんて判断できない。

それに、そもそもその判断をするのは誰なのか、って話。

 

自分の子どもには、

 

「あなたにはこういう道がいいのよ」

 

と決めた道を押し付けるのではなくて、

 

「世の中にはたくさんの可能性に満ちている

 あなたはどんな道にわくわくする?

 あなたはどんな道に進みたい?」

 

と、問いかけていきたい。

 

と、いうことは、

そういう風に視野が広がる情報を提供して、

自分がやりたいことは何でも実現できるという

自分の可能性を信じる力を育てて、

そのためにどこまでも応援するよ!

と、伝え続けることこそが、

親の役割なんだろうなと気づいてきた。

 

この気づきは、こないだの自信を取り戻した話に始まり、

何とかヒントを得たいと思って読んだこの4冊の本のおかげ。

    
「中学受験を考えたときに読む本」(矢萩邦彦)

 

「正解がない時代の親たちへ」(おおたとしまさ)

 

「THE THIRD DOOR」(Alex Banayan)

 

「Raising an Entrepreneur」(Margot Machol Bisnow)

 

この4冊のおかげで、だいぶ考えがまとまって、心も落ち着いてきた。

言葉にしきれないものもあるけど、

この4冊から得た気づきを忘れないように、大切にしていきたい。