どうせなら、楽しく生きよう(渡辺由佳里)

 

タイトルの通り、筆者の渡辺さんが長年の経験から悟った

人生を自分らしく、楽しく生きるヒントが満載。

 

他人と自分を比べるのではなく、

親の期待とか、社会的地位とか、

見栄とか、お金とか、肩書きのためではなく

自分のために「楽しい」「幸せ」を追求できる

マインドセット

押しつけがましくない、いい按配で

優しく教えてくれる本だった。

 

私が今から4年前に、長く勤めた会社を辞めて、

翻訳の道に進もうと決めたとき。

もちろん、長男が小学校に上がるという「きっかけ」があったわけだけど、

根底には、今までの延長線で進むのを当たり前と思いたくない気持ちがあった。

 

当時、やってる仕事が辛くなってたし、おもしろいとは思えてなくて、

段々、それを無理に我慢し続ける必要なはいんじゃないかと思い始めてた。

人生は一度きりだし。

ただの成り行きよりも、どういう人生を歩んでいくかは

意識的に選択していきたい、と思ったら、自然と答えが出た。

 

渡辺さんは、本の中でこんなことを言ってる。

「『やりたくないことをやらない』というのは、

 『気に入らなければすぐやめてしまえ』ということではありません。

 『やらずにすむ方法を一生懸命考えて、実行に移せ』ということです。」

 

まさに、あのとき私は、会社を辞めるとしたら?

と色々考え抜いて、今の道を選んだ。

その結果、後悔はないし、

むしろ、あのとき、あの選択をして本当によかったな

と、思っている。

 

渡辺さん曰く、他人のための人生ではないから。

まずは自分が楽しく。

自分が楽しく生きることで、周りの家族をはじめ、

大切な人たちも楽しくなる。

 

いつだか、義母が言ってた

「親が人生楽しまなきゃ、

 子供だって人生楽しみにならないよ」

って言葉を思い出した。