THE THIRD DOOR (Alex Banayan)

 

旅先の宿の図書コーナーで手にとったのをきっかけに呼んだこの本。

なっかなか面白かったし、人生のヒントだけじゃなく

次に読みたくなる本、調べてみたくなる人の情報が盛りだくさん。

 

「将来の職業は医者」と家族に敷かれたレールを着実に進んできた筆者。

大学に入学して早々、このままでいいのか、

自分は本当は何がしたいのか?と人生に迷ってしまう。

 

そこでビル・ゲイツスティーヴン・スピルバーグ

レディー・ガガを始め、色んな著名人の歩みを知るべく

彼らの人生について書かれた本や情報を読みあさる。

 

しかし、それでも各著名人がどうやって

最初の一歩を踏み出したのか?

という筆者が知りたい情報は見当らない。

 

そこで筆者は、自ら著名人たちに会って

直接話を聞き、求めている答えを

1冊の本にしようと思いつく。

 

この本は、ビジネス書というよりは、

そんな筆者が、文字通り紆余曲折を経て

答えに辿り着くまでの冒険の物語。

 

全然堅苦しくなくて、わくわくしながら読めた。

 

本当にオールジャンルな著名人が登場するので

心に刺さる言葉やインタビューは

きっと読者それぞれで全然違うと思う。

 

私に特に刺さったのはこの人たち。

 

その昔、チンパンジーが人間同様に道具を使うことを発見した

ジェーン・グドール

 

ハリウッドで女優として成功しながらも

身体の健康と環境に配慮したベビー用品や化粧品などを

販売する会社を企業したジェシカ・アルバ

 

詩人、歌手、女優であり、何より活動家として

知られるマヤ・アンジェロウ

 

音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズ

 

たぶん、筆者が各会話から感じたものと

私が感じたものは同じとは限らない。

でも、最後のクインシー・ジョーンズとの会話から

筆者が得た気づきには大いに共感した。

 

「成功」と「失敗」は真逆のものではなく、

「努力」という同じものから生まれる2つの異なる結果にすぎない。

「成功」か「失敗」かの結果が重要なのではなく

自ら取り組める「努力」とその先にある「成長」が大事。

 

今、自分にできる努力は何か?

それを自分なりに「選択」していくこともとっても大事。

 

筆者は、各著名人と会うにあたって徹底的に事前調査をする。

出されている本はすべて読み、ネットの情報もくまなく読みあさる。

その上で、インタビューの質問を周到に準備する。

 

それこそ、「努力」だし、結局筆者がこの冒険を通じて

得たものは各インタビューの現場で得たものよりも

その努力の過程で得たものの方が断然多いはず。

 

私も自分の人生について大なり小なり

定期的に迷子になって、そのたびに

ただ一人でモヤモヤ考えるわけなんだけど、

こうやって数多ある本に凝縮されている

いろんな人の人生のヒントは

とっても役立つものだと今回実感した。

 

この本から派生して読んでみたい本がたくさんでてきたし、

モチベーションが上がっているうちにどんどん読もう!