Wonder / Auggie & Me: Three Wonder Stories (R.J. Palacio)

 

Wonder

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先日、本屋で長男がこの日本語版を選んで買ったのをきっかけに

英語版を読んでみたら予想以上に心に響いた。

 

観てはいないものの、

ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン主演で

映画にもなってるから本の存在は知ってたけど、

今回読めてよかった。

 

顔に障害をもって生まれたAuggieことAugust。

生まれてからずっと入退院を繰り返していたから

いわゆるホームスクールで教育を受け、

家でお母さんに勉強を教えてもらってきた。

でもそんな彼が、突如、学校に通い始めることになる。

 

当然、障害を持ってるが故の苦難が立ちはだかる。

けど、この話はAuggieがそれを乗り越えていく

単なる美談ではない。

 

Auggieの語りで話が続いていくと思いきや

彼のお母さん、お父さん、お姉ちゃんに始まり

学校で出会う友達や先生の姿が、

Auggieと取り巻く色んな人たちの語りで紡がれる物語。

 

障害を持っている本人や家族の苦悩、

周りの子供たちの戸惑いや反応をはじめ、

障害を持っているいないに関わらず、

思春期の子供が抱える悩みや葛藤がとても正直に描かれている。

もちろん、そんな思春期の子供だからこそ見せる残酷さも。

 

読んでいくと、同じ母親としてAuggieのお母さんに共感したり、

かつて自分も思春期に経験した似た感情を思い出したり。

でも一番は、今長男がAuggieとちょうど同じ年齢だからこそ

このタイミングで読めて感じるものが大きかったと思う。

 

Auggieと同じように、長男も今年はじめての

宿泊体験を経験したところだったし、

STAR WARSも、グレッグのダメ日記も大好きだし。

 

だからこそ、長男には是非とも読み切ってほしかったんだけどな。

どうも入り込めなかったらしく、Auggieが学校見学したところで

止まっちゃったらしい。残念。

また時間が経った頃に、もう一度手に取ってくれることに

期待するしかないかね。

 

一方の私は続いてこれも読了。

Auggie & Me: Three Wonder Stories

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Auggieの物語の続きではなくて、

Auggieの3人の友達が語る3本の物語。

時系列は「Wonder」と重なる部分があったり、なかったり。

これこそ、思春期の葛藤そのもの。

どれもよかったけど、最初のJulianの章が1番好きだったかな。

 

2冊ともいろんな感情を呼び起こしながら

とっても温かいものが心に残る物語。オススメです。

 

~本に登場する先生Mr. Browneの言葉~

When given the choice between 

being right or being kind, choose kind.