Raising an Entrepreneur(Margot Machol Bisnow)

 

THE THIRD DOOR」の著者Alex Banayanが

本の中で語る壮大な計画の過程で出会う

Elliott Bisnowという起業家のお母さんMargot Machol Bisnowが書いた本。

 

タイトルにある、「Entrepreneur」。

よくある訳語は「起業家」で、どうも目にすると苦手意識が先立つけど

Margotによれば、よく連想されるIT起業家に限った表現ではないとのこと。

NPOでも、ボランティアでも、ちょっとしたプロジェクトでも

音楽でも、アートでも、何か新しいことを始めた人がEntrepreneur。

 

この本は、副題:How to Help Your Children Achieve Their Dreamsにある通り

単純に自分の子どもが夢見ること、やりたいことを尊重して

後押しする子育てについて書いた本だった。

 

Margotが挙げる10個の秘訣はこんな感じ。

1. Support a passion

2. Let your child learn to win and lose

3. Don't worry about straight A's

4. Mentors can be great

5. Instill Confidence

6. Embrace Adversity

7. Nurture Compassion

8. Be a great family

9. Show them there's something bigger

10. Lead by following

Conclusion:  Believe in your child

 

究極的には、結論にある通り、自分の子どもを信じること。

そのうえで、

 

1. 子どもがわくわくすること、情熱的になれることを応援しよう。

2. スポーツでも、コンテストでも、何でもいいから勝ち負けの場を通じて失敗することを学ばせよう。

3. 学校の成績にはこだわらなくていい。

4. 親以外で子供にとって良き指導者、助言者になる人を大切にしよう。

5. とことん自信をつけてあげよう

(自信を持つことは、周りが本人の力を信じることから始まる)

6. 逆境を避けず受け入れ、乗り越える強さを養おう。

7. 周りを思いやる心を育てよう。

(思いやるためにはまず周りの世界とのつながりに気づかせてあげよう)

8. 家族の絆を大切にしよう。

9. 個人の範囲を超えるコミュニティ、世界の存在を感じて、そこに資することの重要性を共感しよう。

10. 後ろから見守ろう。

(迷走、停滞に見えても忍耐。本人が模索することも必要)

と、Margotは説いているのである。

 

さらに、この本には、それぞれのポイントに通ずる経験をした

数多くのEntrepreneurたちが紹介されて、

それぞれの人生が実に多様。

言葉通り、アメリカの多様性を実感した。

人種も様々で、移民の2世、3世としてのプライドとgritも感じた。

その辺の背景は日本と全く違うよね。

 

それでも、Margotが挙げている10項目は、

日本でも十分に実践可能だと思う。

 

最近義理の母の言葉で気づかされたこと

中学受験に向けたモヤモヤを解決するために

呼んだいくつかの本と通ずるエッセンスも盛りだくさんで

ストンと腹落ちして、こんなマインドの親でいたいなと思った。